新連載。お薦めレコード番外編 1

  • 2009-08-02 (日)
  • ※ココでご紹介するレコードは、穆然では聴けない場合もございます。

「WILD IS THE WIND 」ニーナ・シモンで有名なバラード曲。
オリジナルはジョニー・マチスで、同名タイトル映画の主題曲。
愛と姦通がテーマの映画である。当時とすれば、かなりセンセーショナルな映画だったらしい。
死別した先妻を忘れられない男。そんな男に嫁ぎ、寂しい思いのうら若き後妻。年上の美しい義母に心惹かれる思春期の息子。
これは黄金の三角関係と呼ぶべきか。「ク〜、たまらん」のシチュエーションでしょ。

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邦題は「野生の息吹」。「誇り高き男」などと共に、何故か、銭湯(東京都大田区大城通り沿いの池上温泉)の脱衣場に張ってあったポスターを覚えている。
私が幼い頃、大人達がある種の身体や精神の異変を「野生の息吹」と呼んでいた事も覚えている。
数年後、なるほどと、覚るわけだが・・・。
デイブ・パイクの「PIKE’S PEAK」での演奏が一番好きだ。
静かに押し殺した情念が、沸々と燃え上がる様な演奏は、聴く者に感染し、身体の芯から熱くなる。

パイクス・ピーク

この曲は多くのミュージシャンがカバーしていて、デビット・ボウイーやボンジョビ等もやっているのに驚かされる。
日本人が理解している以上にアチラでは、超の付くスタンダードナンバーなのかもしれない。
ジャズシンガーではないが、番外編として、お薦めなのがキャット・パワーのカバーである。
ピアノの弾き語りで唄う彼女の「WILD IS THE WIND 」は、チョ、チョッ、超〜・・・エロせつないのであった。
GINのストレートの一気飲みに、食したい一曲でる。

Covers Record (Reis) (Ogv) [12 inch Analog]