2012金沢ジャズストリートが終わって。

  • 2012-09-24 (月)
    今年は、一度も聴きに行けなかった。何故なら、例年になく、ライブの無い穆然に足を運んで下さるお客様が増えた事と、最後の夜に打上の御予約を頂き、仕込みに追われていたからです。しかし、全く予期せぬ出会いもありました。それは、僕が中学の時から通っていた、蒲田の「直立猿人」のマスターの紹介で、突然いらしたプロモーターさんです。横浜のジャズイベント等を手がけている方で、今回は「Rosario Giuliani Quartet」を金沢に連れて来てくれました。そのカルテットのドラマーが、あのビル・エバンスの晩年を共に過ごしたジョー・ラ・バーベラだったのです。ライブを控えた16日のお昼、ロベルト・ジュリアーニのメンバーがプロモーターさんに引き連れられて、兼六園見物の後にランチを食べにいらっしゃいました。毎回思う事ですが、海外のミュージシャンは、真剣にレコードを楽しみながら聴いてくれます。今回のロベルト・ジュリアーニの演奏も大変好評でしたが、彼もジャズとは異文化のイタリア人です。日本のミュージシャンは、彼ら程レコードを楽しんで聴いているのだろうか?と、つい思ってしまいました。

img_1486.jpgimg_1487.jpg

img_1488.jpgimg_1490.jpg

ジャズストリートのラストナイト。残っていたミュージシャンの大半が穆然にいらっしゃいました。忙しくて写真を撮ることが出来ませんでしたが、楽しい仕事をさせて頂きました。内外のミュージシャンが集まった中でも、異彩を放っていたのが、御年79才の’オマさん’こと鈴木勲氏。強烈なその存在感に歴戦の勇士を見る思いがしました。オマさんが率いるバンドのメンバーは、ジャズとは一線を画す若手ミュージシャン達です。新境地を目指す’オマさん’のバイタリティーに脱帽です。

来年は、「ゴンザロ・ルバルカバを呼んでくれ〜!」と強く要求していますが、もしも本当に来たら、穆然はお休みします。